SS男子の落とし方
「重いんですけど。」


「へー。」


芽衣はこのやり取りに慣れたのか

「何考えてたの?」

と話を続ける。


「ん?何が?いつの話?」


「ここに来るまでの話。」


「あー、そりゃ芽衣のことでしょ?」


「絶対、嘘だ。」


「はは、バレたか。
ちょっと昔に出逢った女の子のことをね。」

腕の上に顔を乗せて、更に体重をかける。


「...やっぱり。」

はぁっと呆れる芽衣。



「そんなに可愛い子だったの?」


「さぁ?顔は見てないから。
でも芽衣よりは可愛いんじゃない?」


上から芽衣の顔を覗き込んで様子を伺うと

「可愛いくなくて悪かったですね...」

拗ねたように小さな声が返ってきた。
< 343 / 379 >

この作品をシェア

pagetop