SS男子の落とし方
一頻り笑うと、咲也君がやっと話した。


「オマエ面白いな。
コロコロ表情が変わって。」


「それ、褒めてるの?」


「さぁ?
芽依次第かな?」


そう言いながらまだ笑う。


近くの店の窓に反射する自分の顔を見た。


「そんなにコロコロ変わるかなぁ?」


「ま、ただの平凡な顔のままよりはマシなんじゃない?」


無言で彼を睨む。


「ホラ、また変わった。」


完全に彼に遊ばれてるな。
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