SS男子の落とし方
「よし!
んじゃあ、薬も渡せたし帰るね!」



スクっと立ち上がると、
咲也君が私の服の裾を掴んだ。



「ん?他に何かあった??」



「ちげーよ。」



咲也君が服を引っ張る。



「服が伸びるよ!」


「あのさ...」


「何??」



「芽依にしては...よくやった。」



偉そうな言葉とは反対に、目を逸らした咲也君はほんの少し可愛いかった。


「いえいえ。
SS王子にしては珍しいね。
やっぱり体調悪いみたいだから、安静にしてた方が良いよ。」



「...可愛くねー奴だな。」



「そんなの知ってるもん。
じゃ、お大事に。」


咲也君のマンションを後にしたー


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