SS男子の落とし方
パッと頬を解放されて、
自分の頬を摩る。


「ホント、芽依って飽きない。」


私の目に溜まった涙を親指で拭って、ふんわりとまた笑う。


この笑顔に騙されてはいけない。



「...月曜日は学校来るの?」


「芽依は来て欲しい?」


「うん。来て欲しい。」



私の答えにSS王子が驚いたのが分かる。


「だって来てくれないと、私のせいで咲也君が学校休んでるんだって、咲也君のファンに怒られちゃう。」



「...ホント、可愛くねーな。
もっと他に理由があるだろ。」



「咲也君の影響を受けたのかな?」



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