SS男子の落とし方
「オイ...
逃がさねぇぞ??」


息を切らした咲也君。


額にうっすらと浮かんだ汗ですら、色っぽく魅せてしまう彼。



「離してよ!!」


「離さない。」


彼の真剣な瞳に怯む。



「俺が誰と遊んでようが、芽依は気にしねぇだろ?」


それは私に聞いているようで、押し付けているようにも感じた。



「学校内での偽恋人だろ??」


一つ一つ確認していく。


『偽恋人』がこんなにも、もどかしく感じたのは初めてだった。
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