先生、教えて。



夜、詩織の好きなコロッケの夕飯が済むと

ろうそくを付けたバースデーケーキが登場した。



詩織はいちごと生クリームのショートケーキを食べてご満悦だ。

二菜は詩織に問いかける。


「どう?詩織」


「おいしい!」


「ほんと、このケーキおいしいなぁ」


俺も頷く。


詩織はにこにこ笑い、
二菜の皿に自分のケーキの上に載っているチョコレートプレートを置いた。




「ママ、あげる」


「えっ?どうして?」



詩織はこのメッセージチョコを食べることも楽しみにしていたのに。


俺も二菜もびっくりして顔を見合わせると







「ママ、お仕事頑張ってるからご褒美!」





六歳になったばかりの娘は、誇らしげにそう言った。






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