僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
とにかくやんちゃな子供だったけど、
心はすごくやさしい子で、
私が病気とかすると、寝ずにずっと
そばで付き添ってくれたりしたんだ。


さりげないやさしさが私は本当にうれしかった。
そんな柊哉がかわいくて、本当に大好きだった。



そう思えばずっと柊哉のことばかり見て来た。
姉弟のように一緒にいて、いつも一緒に過ごしてきた。


この特別な感情も、薄っすらとは気付いていたけど、
この年の差だ、この想いは家族みたいな愛。


いや、そうでなくちゃいけない、
それが普通なんだと、
そう自分に言い聞かせていた。


けど、あの時に私は確信してしまったんだ。
柊哉への想いは男性としての想いだと。


もう自分の想いを誤魔化すことはできなかったんだ・・・


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