僕が恋した、13歳年上のお姉さん  
あれはお父さんが病気で死んでしまった時だ。
大好きだったお父さん。


私はお父さんの死が受け入れられなくて、
辛くて、苦しくて、泣いてしまった。


「お父さん! お父さん!
死んじゃ嫌だよ、お父さん!」


お葬式なのに、みんなの居る前でお父さんにしがみ付き、
わんわんと声を上げ泣きじゃくった。


そんな私の手を握ってくれたのが柊哉だった。


柊哉・・・?


「俺が守ってやるから」


「えっ!?」


「彩菜のことは俺がずっと守ってやるから」


「柊哉・・・」


「彩菜の父ちゃんと約束したから。
俺が彩菜を守ってやるって。
だから心配するな。俺がずっと守ってやる」


「柊哉・・・」


あたたかかった・・・


柊哉の手はすごくあたたかくて、
まるでつつみ込まれてるように体があたたかくなった。



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