花と雨の恋物語【短】





「あの、拾ってくれてありがとうございます。じゃあ・・・」




そう言って、彼女は立ち去って行った。




「あ、うん・・・・・」






彼女が見えなくなって、後悔した。



何で名前すら聞けなかったんだろう、俺・・・・・・・。





この広い学内。
もう出会うことはないかもしれないのに。





その日は練習に全然身が入らず、怒られてばかりだった。






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