王子様と恋したい

それからわたしと美香の関係は一変してしまった。


美香はクラスの派手なグループの一員となっていた。
わたしは温厚なグループの仲間にいれてもらった。


お互い口を聞かないまま、冬休みに入ってしまっていた。


そして、気づけば24日のクリスマスイブ…



毎年美香と過ごしていたイブ。
今年はたった一人で過ごす。
兄は龍月で毎年過ごしていたから、美香の事は言わなかった。



ピピピピピッ



部屋に響く電子音。
携帯には1件のメール。



__美香からだった。



内容は、仲直りがしたい。
今すぐ○○公園に来て。



わたしは、嬉しくて嬉しくて何も疑わず歩いて15分の公園に向かった。



やっと仲直りができる!



そんな風に思ってたわたしが馬鹿だったんだ。




< 17 / 91 >

この作品をシェア

pagetop