王子様と恋したい
それからわたしと美香の関係は一変してしまった。
美香はクラスの派手なグループの一員となっていた。
わたしは温厚なグループの仲間にいれてもらった。
お互い口を聞かないまま、冬休みに入ってしまっていた。
そして、気づけば24日のクリスマスイブ…
毎年美香と過ごしていたイブ。
今年はたった一人で過ごす。
兄は龍月で毎年過ごしていたから、美香の事は言わなかった。
ピピピピピッ
部屋に響く電子音。
携帯には1件のメール。
__美香からだった。
内容は、仲直りがしたい。
今すぐ○○公園に来て。
わたしは、嬉しくて嬉しくて何も疑わず歩いて15分の公園に向かった。
やっと仲直りができる!
そんな風に思ってたわたしが馬鹿だったんだ。