王子様と恋したい

屋上の扉には、龍炎のマークとも言える絵が描かれている。



屋上は、俺たち龍炎の縄張りの印だ。
だから、一般の奴らは絶対に近寄ってこない。


そんな屋上に足を踏み入れ、5人で地面に座りこむ。



菓子を広げてさわぐ奴、パソコンをカタカタする奴、俺は空を見上げながら寝ていた。




春「ねぇ~!!!なんか吐息が聞こえない〜?ほら!スースーって!!!」



は?俺以外に寝てる奴なんか、いねぇだろ?


そう思い、耳をすませてみると…



『スースー』






確かに吐息が聞こえた。




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