王子様と恋したい

「あ〜。心配しないで。俺は夏希の幼馴染みだから!…まぁ、何もしていないって保証はないけどね(ニコッ」




えー。潤さん、キャラ変わってますよ!
なんか、最後の笑みは黒い気が…




「はぁ⁈ふざけんな!!夏希に触るな!今すぐはなせ!!!!」



どうやら優さん御立腹らしい。



「え~。今まで熱い抱擁してたしな〜。ねぇ?夏希…?……チュッ」



⁈⁈⁈⁈⁈⁈⁈


潤がわざとリップ音をつけてわたしの頬にキスをしてきた。


わたしは思わず赤面して俯く。



「お前!!!今なにした⁈⁈なにしたんだよ⁈⁈⁈⁈今すぐいくから場所教え『あー。俺ら続きしたいからまた今度ね〜。ばいばーい…ブチッ』



潤さん…腹黒だ…。



「俺ら龍月の夏希をしばらく貸すんだか少しくらい意地悪させてもらわなきゃね?」


うっわ…潤さん顔が輝いてますよ。
実はドSだったんだね。



「てか!潤!よくもキ…キスしてくれたな!!!!!」


わたしは上を見上げてキッと睨む。



「もしかして…こっちの方がよかった…?」


そう言い、わたしの唇を指でなぞりだした。



「…ッ!!……ふ…ふ…ふざけんなぁぁぁぁ!!!!」



バコッ



わたしの拳は潤の顎に見事にヒット。



わたしはそのまま倉庫を出た。




「…俺のお姫様貸すんだから、少しくらいサービスしてくれよな…」



なんて、頬を赤く染めながら潤がつぶやいていたなんて夏希は知らない…









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