唇が、覚えてるから

「えっ?」


それは聞き捨てならないセリフだ。


「もし祐樹くんが来てたら、私迫っちゃおっかな~」


これも。


「ダメダメっ!」


そこに祐樹がいるなら、私も行かないわけにはいかない。

参加する他のメンバーもすごく可愛いし。

こんなことで逆転負けはイヤ。


希美はニヤニヤしながら私を見て


「じゃあ決まりだねっ!」


そう言いながら、友達にOKメールを送信していた。



祐樹に合コンのことを聞こうと思ったけど……やっぱり出来なかった。


祐樹が参加するのかどうかより。

……私が合コンに行くのがバレたくなくて。



結局。

祐樹に確認できないまま、合コン当日を迎えた。
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