ルーツ
「あなたの申し出はすべて拒否します。


キーワードも教えないし裕未も渡さない。


僕は裕未と2人で静かに暮らしたいだけなんだ、
もう邪魔しないでくれ!」



その言葉を聞くと男は声をあげて笑いだした。



「ははは、分かりました。
おっと、私には手を出さないでくださいよ!


この公園には私の部下を20人ほど配置してますからねえ。
ハチの巣になりたくなかったらおとなしくしてることですよ。



所で奥さん」


男は裕未に向かってしゃべりかける。



「あなたは一か月前のことを思い出せますか?
毎日平凡で毎日同じで思い出せないかもしれんせんねえ


でもね…あなたこう思ったことありませんか?


もしかしたら、毎日同じ日を繰り返しているのかも…とね。


同じ一日を永遠に繰り返しているだけ…
そう、今日5月7日という日を」


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