お父さんの彼女なんかに取られてたまるかっ!!(仮)


 コンコンッ!


 ん? 何かを叩く音がした。

 三人で一斉に音の方を見ると――窓の向こう側に、セーラー服姿の女子が。お父さんに向かって手を振っている。

 お父さんもそのコと目が合うなり、パッと笑みを浮かべて手を振り返す。


 誰? ていうか……すっごい美少女!


 黒髪のボブに、パッチリ二重の大きな目。肌の色も超美白。そして、華奢(きゃしゃ)な体。

 これぞまさに『守ってあげたい』タイプって感じ。

『守らなくても一人で大丈夫だろう』タイプの私とは、明らかに違う人種だ。

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