お父さんの彼女なんかに取られてたまるかっ!!(仮)


「ところで……そちらの坊主頭の方は、先程の男子かしら?」

「へ?」


 ……カッシー、まだいたの?

 しかも、キラキラした目で訴えてきやがる。『俺を紹介してくれ!』……と。

 しょうがないなぁ。断ると逆に面倒くさそうだし……テキトーに紹介して、とっとといなくなってもらおう。


「えーと、コイツは鹿島裕也と言ってー……だぁっ!」


 このハゲっ! せっかく紹介してたのに、私を押し退けやがった!

 ハゲは更に、ズイッと真矢の正面に立った。

 一方真矢は、目をパチクリさせている。

 この組合わせ……厄介なことにならなきゃいいけど……。

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