小形寄生物
俺の部屋には俺と信彰と『小形寄生物』がいる。
信彰は俺の携帯に興味津々であった。
「じろじろ見ないでいただきたい」
信彰には礼儀正しい俺の携帯。何故だか知らないが、腹立たしく感じる。
俺が携帯を放せばこの携帯は喋らなくなる。所謂、携帯の命の源は俺である。
「私から醸し出されるフェロモンは、人間を携帯に依存させる性質があるそうだ」
携帯は自分について語っていた。
俺の携帯によると、全ての携帯は人間を携帯依存症に誘発させる物質を放つという。
その物質に侵された人間は携帯に依存する。時間や生活を気にしなくなり、永遠と携帯を弄ってしまうという。呪われたように人間はその小さな機械に依存する。
世界では二十億人もの人間が携帯を持ち、携帯依存症になっている人間は年々増加傾向にあるという。
俺もいつの間にか携帯依存症になってしまうと考えると背筋に悪寒が走る。
信彰は俺の携帯に興味津々であった。
「じろじろ見ないでいただきたい」
信彰には礼儀正しい俺の携帯。何故だか知らないが、腹立たしく感じる。
俺が携帯を放せばこの携帯は喋らなくなる。所謂、携帯の命の源は俺である。
「私から醸し出されるフェロモンは、人間を携帯に依存させる性質があるそうだ」
携帯は自分について語っていた。
俺の携帯によると、全ての携帯は人間を携帯依存症に誘発させる物質を放つという。
その物質に侵された人間は携帯に依存する。時間や生活を気にしなくなり、永遠と携帯を弄ってしまうという。呪われたように人間はその小さな機械に依存する。
世界では二十億人もの人間が携帯を持ち、携帯依存症になっている人間は年々増加傾向にあるという。
俺もいつの間にか携帯依存症になってしまうと考えると背筋に悪寒が走る。