Only One──君は特別な人──
ここで「さよなら」──と、告げられたらどんなに楽だろう。
でもそんなことが出来るわけでもなく……。
「──分かった。どこに行きたいか考えておくね」
あたしはあっさり、竜くんを許してしまうんだ。
なんて浅はかなんだろう。
バカな女にも程があるよ。
「じゃあ、年明けたら計画立てような」
「うん。約束だよ。守れなかったらハリセンボン飲ますだから、ね」
「約束は守るから」
こんな話をした後、電話を切ると、涙が溢れてきた。
「うぅっ」
膝を抱えてうずくまり泣いた。
竜くんのバカ! 楽しみにしてたのに!
でもそんなことが出来るわけでもなく……。
「──分かった。どこに行きたいか考えておくね」
あたしはあっさり、竜くんを許してしまうんだ。
なんて浅はかなんだろう。
バカな女にも程があるよ。
「じゃあ、年明けたら計画立てような」
「うん。約束だよ。守れなかったらハリセンボン飲ますだから、ね」
「約束は守るから」
こんな話をした後、電話を切ると、涙が溢れてきた。
「うぅっ」
膝を抱えてうずくまり泣いた。
竜くんのバカ! 楽しみにしてたのに!