Only One──君は特別な人──
それに、かおりちゃんだって病み上がりだもん。
わざわざ、病人(実際は元気だけど)のところに訪ねて行くハズがないよね。
あたしは気持ちを切り替える様にして作業の準備をしようとしていたら、かおりちゃんと目が合った。
「もえちゃん、おはよう」
「おはよう。体調はいいの?」
「うん。熱も下がったし」
「そう。今風邪って流行ってるからどこで菌をもらうか分からないもんね」
当たり障りのない会話はすぐに途切れてしまう。
かおりちゃん、貴広のお見舞いなんて来なくていいからね。
はっきり堂々と言えたらどれだけスッキリすることか。
結局、その日1日、かおりちゃんの『お見舞いに行こうかなぁ』その言葉が頭から離れてくれなかった。
わざわざ、病人(実際は元気だけど)のところに訪ねて行くハズがないよね。
あたしは気持ちを切り替える様にして作業の準備をしようとしていたら、かおりちゃんと目が合った。
「もえちゃん、おはよう」
「おはよう。体調はいいの?」
「うん。熱も下がったし」
「そう。今風邪って流行ってるからどこで菌をもらうか分からないもんね」
当たり障りのない会話はすぐに途切れてしまう。
かおりちゃん、貴広のお見舞いなんて来なくていいからね。
はっきり堂々と言えたらどれだけスッキリすることか。
結局、その日1日、かおりちゃんの『お見舞いに行こうかなぁ』その言葉が頭から離れてくれなかった。