Only One──君は特別な人──
「昨日もえちゃんの彼氏が会社まで迎えに来てたって、今日の朝聞いたんだけど」
あっ…。昨日、竜くんの車に乗るところを(正確には乗せられたんだけど)見ている子達がいたんだ。
それが噂になってるんだ。誰もあたしにはその話題には触れてこなかったのに。
「会社に来た人は彼氏なんかじゃないの。二股なんてかけてないよ」
「じゃあどいう関係なの?」
「それは…。とにかく彼氏じゃないから。それにこの事は貴広にもきちんと打ち明けてるから」
かおりちゃんには竜くんのことは言う必要はないと思った。
ただ二股をかけているという誤解は解いておきたかった。
「でも、普通異性の車になんて乗る? あたしなら大声でも出して、周りに助けを求めて彼氏の元に帰るけど」
あたしは何も言い返せない。
あっ…。昨日、竜くんの車に乗るところを(正確には乗せられたんだけど)見ている子達がいたんだ。
それが噂になってるんだ。誰もあたしにはその話題には触れてこなかったのに。
「会社に来た人は彼氏なんかじゃないの。二股なんてかけてないよ」
「じゃあどいう関係なの?」
「それは…。とにかく彼氏じゃないから。それにこの事は貴広にもきちんと打ち明けてるから」
かおりちゃんには竜くんのことは言う必要はないと思った。
ただ二股をかけているという誤解は解いておきたかった。
「でも、普通異性の車になんて乗る? あたしなら大声でも出して、周りに助けを求めて彼氏の元に帰るけど」
あたしは何も言い返せない。