Only One──君は特別な人──
まるで、仕事中にミスして大野さんに注意されているみたいだ。

不意に会話が途切れて、部屋が静まり返ってしまった。

そして、急激に眠気が襲ってきてうとうとしてしまう。

あたしって緊張感無さ過ぎ?


「──水谷?」


大野さんの声が聞こえる。

目を開けなきゃ…。泊まっていこうなんて、図々しいにも程があるよ。

いくら人のいい大野さんだって迷惑に決まってる。

寝ちゃダメ…。頭では分かっていたのだけど、あたしの体はいうこと聞かず、そのまま眠りについてしまった。



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