Only One──君は特別な人──
──翌朝。
目を覚ますとベッドの上だった。
ふかふかの毛布がとても温かくて、ここから出たくない…。
って、そんなこと悠長に思っている場合じゃない!!
あたしは上半身の体を起こして、昨日のことを思い出す。
確か、大野さんとの会話が途切れた途端、眠気がきてそのまま寝てしまったんだ。
本来ならソファーの上で寝てるハズなのに、ベッドの上で寝ていたということは…。
大野さんがここまで運んでくれたんだ!!
あたし何やってるのよ。ずーんと落ち込んでしまう。
大野さんはどこで寝たんだろう?
多分、このベッドでは寝てないと思う。