Only One──君は特別な人──
そこからは、貴広にされるまま。

あたしは快感の中で喘ぐことしか出来なくて…。

心も体も完全に貴広の虜だ。

何度も絶頂を迎えるという、初めての経験まで味わってしまった。



「──ねぇ? 貴広は今まで何人の女の人と寝たの?」

行為を済ませた後、ベッドで横になっている時に貴広に聞いていた。

口にした後、何て下世話な質問をしているんだろうと思った。


「そうだな…。両手に収まらないくらい女とは寝たよ」

淡々と答える貴広にショックを受ける。

「そう…」

「冗談だよ」

「本当に冗談なの?」

あたしは上半身の体を起こした。


「っていうかさ、何でそんなこと聞くんだよ?」

貴広も上半身の体を起こした。

そして、あたしの肩を抱き寄せた。




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