初恋が実るとき・前編~あの夏を忘れない~
不思議だった



初めての場所で
知らない男の人と
流星群を見てるなんて


まったく音のないこの丘で
2人っきりの時間は
とてもゆっくり流れていた


でも
なかなか見れない流れ星に・・・・・
あたしはちょっと疲れてきた


てか
首が痛いかも・・・・



その時
長ーーいシッポの流れ星!!



「うわぁ!!見ました!?」
思わず大声あげちゃった



「うん、すげぇ!」



彼も興奮してるみたいだ


なんか楽しくなってきた!



ピカっーーーーーー!!

すると
今のとは比べ物にいならないくらいの星が流れた!!
まるでカメラのフラッシュみたいだ




そしてもう一つ・・・・・・



ん?

こっちに向かってくる流れ星


あれ
流星群??



光が強くなって
こっちに向かってくる・・・・・




徐々に光が増す



「な、何!?」



目の前で音もなく光が弾ける

!!!!!!!!








「きゃぁ!!」
「うわぁ!」








・・・・・・・・・・



あれ・・・・・
何今の光??


流星群なの?



あれ


思わず隣の彼にしがみついちゃってた!!



「うわぁ、ご、ごめんなさい!!」


とっさに離れる





無言の彼
呆然として自分の手を見ていた・・・・・



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