初恋が実るとき・前編~あの夏を忘れない~
始まり
「あの・・・・」


呆然としてる彼に
あたしは心配になって声をかけた


ふと我に返った彼
「凄かったね、今の」


すぐに元通りの彼に戻った



周りは何もなかったように静まり返っている



何だったんだ?



「さて、そろそろ戻ろうか?
抜け出してきたんだろ?(笑)」



そうだった!
見つかる前に戻らなきゃ!



立ち上がって
服についた葉っぱを落とす




「まだ自己紹介もしてなかったね
オレ、杉下 まもる」



何だろう・・・・・
すごく温かい感じがした



今日始めて会って
2人で流星を見て・・・・




「あ、あたし佐々木 優香」





「戻ろうか、優香ちゃん」
そう笑う彼の笑顔に
あたしはなぜか『懐かしい』って思ったんだ




初めて会った人に感じた
この感覚・・・・・







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