大好きなんだよ!!

勇雅Side




――昨日の夜。



オレは、夕方来ていたメールに返信していないことを家に帰ってから思い出した。


受信ボックスを開いて返信メールを作成しようとしたオレの目に飛び込んできたのは―…


受信ボックスのほとんど一覧の名前が『ゆい』の文字。



「………ん?」



おかしい。


『ゆい』って…誰?



まさかと思いながらも電話帳を開く。


すると案の定、電話帳のどのページも女、女、女!



ここで自分は携帯を取り違えたことを確信した。


だってオレの携帯の電話帳の男女比は、おそらく均等だったから。


つまり、ここにある携帯は夕方のあの女の子のものだってこと。




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