大好きなんだよ!!



「気絶したんだけど…具合よくなった?」


高橋くんは、優しい笑顔でこっちを見つめる。


……整った顔してるなぁ…


つい、高橋くんの顔をまじまじと見てしまった。


「…あの…聞いてる?」


「…へ?あ、はい…。」


時計を見ると、もう夕方。

私、午後の授業の間ずっと気絶してたんだ…。



そして、いきなり1番大事なことを思い出した。


「―…携帯!!」



思い出してよかった。


思い出せなかったら、またお互いの携帯を持って帰っちゃうとこだったよ…




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