大好きなんだよ!!



「…携帯、返してください」


そう言って、自分のポケットから高橋くんの携帯を取り出して差し出した。


なのに、高橋くんはにっこり笑ったまま何も答えない。


「ねぇ、福永さんに質問があるんだけど。」



やっと口を開いたかと思えば、出てきたのはそんな言葉。



――…はい?


「……わ、私に質問?」


「そ。ちょっと聞いたんだけど福永さん、男嫌いって本当?」



――え…?


心臓が大きく動く。


この人、何で知ってるの?


私…昨日が高橋くんと初対面なのに……




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