あの時とこれからの日常
「うちらもそろそろ招待状送ったりしないとね」
「……やっぱり、式あげる?」
いささか面倒くさそうに弘毅が見上げてくる
「あんた、まだそんなこと言ってんの?まじ一回海斗に説教されればいいわ」
あの海斗ですらちゃんとプロポーズして式まで上げるというのに
この面倒くさがり男は
人生で一回しかない(一回であると願いたい)結婚式をブッ飛ばすとかどういう神経をしているのだろうか
「んー、いろいろやること多くてなー」
ギぃと音をたてて椅子が傾く
「もう。ホントあんたって女の夢壊すことしか能がないのね」
じっとりと睨みつけてきた亜紀に、弘毅は快活に笑い
「そんな男に惚れたのお前だろ」
肩を揺らしながらそう告げる
「わかってるわよ。わかってるから、どうしようもないんじゃない」
むすっとしてそっぽを向く
その亜紀の様子にさらに弘毅が笑う
「ああ、もう。ホント招待状作るからね!ついでにしるふちゃんに相談してとびっきり高い式計画してあげるんだから!!」
ふん、とドアを後ろ手に閉める亜紀の薬指
はいはい、と頷く弘毅のそれ
ちゃんと同じ輝きがはまっていた
「……やっぱり、式あげる?」
いささか面倒くさそうに弘毅が見上げてくる
「あんた、まだそんなこと言ってんの?まじ一回海斗に説教されればいいわ」
あの海斗ですらちゃんとプロポーズして式まで上げるというのに
この面倒くさがり男は
人生で一回しかない(一回であると願いたい)結婚式をブッ飛ばすとかどういう神経をしているのだろうか
「んー、いろいろやること多くてなー」
ギぃと音をたてて椅子が傾く
「もう。ホントあんたって女の夢壊すことしか能がないのね」
じっとりと睨みつけてきた亜紀に、弘毅は快活に笑い
「そんな男に惚れたのお前だろ」
肩を揺らしながらそう告げる
「わかってるわよ。わかってるから、どうしようもないんじゃない」
むすっとしてそっぽを向く
その亜紀の様子にさらに弘毅が笑う
「ああ、もう。ホント招待状作るからね!ついでにしるふちゃんに相談してとびっきり高い式計画してあげるんだから!!」
ふん、とドアを後ろ手に閉める亜紀の薬指
はいはい、と頷く弘毅のそれ
ちゃんと同じ輝きがはまっていた