もし僕がロボットになっても
彼氏なんてゆう立派なものでもないその男は未成年とゆう何も知らない子供を洗脳してアダルトビデオに流す。

小さなマンションの一室を借りていた。
そして、そこには複数の少女がいた。

琴美「おうちに帰りたくない。」

男「ずっといればいい。」

琴美は男を信じていた。
その男は残酷なことを金のためならやる偽善者だった。

ある日、出会い系で男が売春相手を探す。
そして、部屋にいる少女を順番に売りに出す。
一回3万円で売買はおこなわれていた。

別に、お金が手に入るならいいや。
そんな軽いノリで足を踏み入れた。
売られる自分と増えていく札束。
それでも構わないでいたのは、その時の琴美にとっては必要な場所だったのかもしれない。

何のへんてつもない平凡そうな琴美がいた家庭は当たり前にあるものがありそうに見えて本当はなにもない。
お金もなければ愛情もない。
ただ、母親のオママゴトごっこだけが目に映る形としてあるだけだった。

子供のままの大人が子供を育てる悪のスパイラル。

そんなものだと子供ながらに琴美は薄々気がついていた。

家庭と学校で仮面をかぶるのは当たり前。
しかし、当然他人とは空気や感じることもちがっていた。

そして、そのフラストレーションで自分を傷つける。
リストカットで手首を切ってしまおうか…他人を傷つけるよりも自分を傷つけるほうがずっとマシだ。そんなふうに思うようになっていた。
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