キミの空になりたい
友達関係が成り立つのは、どちらもお互いに好意を持たない場合だけ。
私が好きである以上、また涌井君がその事を知っている限りは、友達関係になんて戻れるわけがない。
……どうしてあの時、言ってしまったんだろう?
「……っ」
後から後から涙があふれてきてしまった。
ゴシゴシと涙をぬぐっても、とどまることを知らない。
最悪だ……。
「……そっか。涌井君に告白したんだ?」
「……ん」
くるみが上原君と付き合い始めたという連絡をくれた日から、2日後。
私はくるみと、お互いの家の中間点である、学校の最寄り駅前のファストフード店にいた。
今、彼女に色々と報告していたところだ。