甘ったるいくらいで
「ミナ・・・。」

色っぽい声で、部屋着に着替えたセイの胸に抱きすくめられたら、それはスタートの合図。


とってもいいにおいのあなたの腕の中。

いつの間にかテレビの電源の切れた部屋で、衣擦れの音が先を予感させて、あたしはたまらなくドキドキし出す。

あたしはセイの腕の中でだけ、素直にオンナノコでいられるんだ。




「ん・・・。」

首筋にセイの息がかかる。


くすぐったいんだけど、気持ちいい。

そのままゆっくりと倒されると、セイはあたしに跨って、また優しいキスを落とした。

大きな手が髪を掬う。

あぁ、シアワセ、かも。




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