甘ったるいくらいで
二人で食べるご飯は、どんな高級な料理よりもおいしい。


小さい音でつけっぱなしにしたテレビをBGMに。

あたしが作った拙い料理たちを、セイは全部食べてくれる。




でも、遠慮は無し。

おいしくないときはズバッとダメだし。

優しいけど、我慢はしない。


セイのダメだしは素直に聞ける、そんな雰囲気を持ってる。

だからあたしも素直に聞ける。

そんな二人の関係が好き。


もちろん、セイが料理を作ってくれたときも、あたしは遠慮しない。
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