甘ったるいくらいで
「セイ・・・も、ダメ・・・。」


耐え切れなくなって、手首をつかむ。

力が入らなくて、とても弱い力しか出ない。


こみ上げるように、目に水分がたまってくる。

息が続かない。



「おま・・・それわざとやってる?」


はぁ、っと小さくため息をつくセイ。

あたし、なにかしちゃった?
でも、もうボーっとしてきてて・・・。

「お前のせい、だからな?」

セイのスピードがあがる。

「え?・・・あっ・・・んん!」

あたしはそのペースについていくのにいっぱいいっぱいで。

全身でセイを感じながら、息をする。


体全部で、力いっぱいに、セイを受け止める。


艶っぽいセイの体。
細いのに筋肉がしっかりついてる体。

少し色素の薄い茶色の髪が、きれいで。



きれいに通った鼻筋をつたって、汗が落ちてきた。

そんなきれいな瞳に見つめられたら、すぐに天国に行ってしまう。
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