甘ったるいくらいで
セイのほうが大人で。

あたしはとても幼くて。

時々、すごく不安になるよ。


でも、こうして、抱きしめてくれる。

いつも余裕があるセイが、いっぱいいっぱいになる姿を見てると、うれしくて。

とってもシアワセで。

離れたくない。


「ずっと、一緒にいよ。」

腕枕をされたまま、あたしが眠りに落ちる寸前。

あたしの顔のすぐ上で、セイが言う。


そうやって、あたしがほしい言葉をくれて。

あたしの不安を取り除いてくれる。


セイは、すごいね。

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