甘ったるいくらいで
ツヨガリ
・・・あたしとセイが、出会ったころの、話・・・






あたしは器用な不器用だ。

机の上に積み上げられた、片付けなきゃいけない仕事を見て、はぁっとため息が出る。


人より、ちょっとだけ、キャパが広いあたし。

モノを見込むのが割とはやくて、変に周りが見えてしまう。

そして、無駄に強い正義感・・・。



「はぁ・・・。」

誰もやってくれなんて、言ってない。

言葉で、は。






・・・それでも、人が困ってたりするしぐさを見せると、どうしても背負い込んでしまわずに入られなくなる。

手伝う、んじゃなくって、背負い込む。

変に仕事ができるから、余分にやってしまう。



< 9 / 34 >

この作品をシェア

pagetop