【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「なんつーか…気配でもねぇけど…俺、何か忘れてねぇか?」


「何も忘れてないと思うけど…?」


さゆりが不思議そうにしていた。


「もしかして、ワイン忘れたのか?!」


翼が必死で聞いてくる。


「手に持ってんだろーが!ったく………?!」


微かに……ほんの微かだけど俺には聞こえたんだ。


懐かしいあの子の声が。


俺を呼んでる気がしたんだ。





ーーーーーひろくん。
< 176 / 438 >

この作品をシェア

pagetop