ケチャップのないオムライス【短編】



ある日、私は彼の変化に気づいた。


派手だった服装が少しだけ落ち着いてる。

髪の毛だって…
いつの間に黒に染めたんだろう。


「服、落ち着いたね」
「そうか?」


「髪の毛…染めたんだ」
「まぁ、なんとなく」


嘘だ。
私には分かった。



彼は嘘を吐くとき、耳を触るから。
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