呪信メール
確かに幽霊が犯人なら、指紋はつかないだろう。



柴田は柔道の有段者で、どんな凶悪犯に対しても、勇敢に立ち向かっていけるけれど、


実は心霊現象は大の苦手なのである。



もう事件性は無しってことで、さっさと切り上げるにこしたことはない。



何だか寒気を感じて、周りをキョロキョロ見回してから、「おい引き上げるぞ」と捜査員たちに向かって声をかけた。
< 208 / 495 >

この作品をシェア

pagetop