呪信メール
廊下に出ると、被害者の友人と坂田道裕がいる。



「一応今日のところはこれで引き上げます。本来は立ち入り禁止にするのですが、特に事件性はなさそうなので、入っていただいても結構です。


ただ……明日以降も入らせてもらうかもしれませんので、あまり散らかしたりしないようにお願いします」



「分かりました」
「はい」


被害者の友人の女の子二人が、同時に口を開く。



「あっ、坂田さん」


柴田は薄い影のことが気になって、坂田に声をかけた。

< 209 / 495 >

この作品をシェア

pagetop