電車であった彼女
「嫌い…とかじゃない、の。あたしも、あたしも本山君が好き…なの」


途切れながらもはっきりとした神宮さんの声が僕の耳に届いた。


「本当に!?」


僕は嬉しさのあまりに神宮さんと同じように泣いていた。


そんな情けない僕を見て神宮さんは泣きながらもクスッと笑いながら、


「本当だから、泣かないでよ」


そういって僕に抱き着いてきた。


「うん。僕のことを好きになってくれてありがとう」

そう言いながらも僕は抱き着いてきた神宮さんを受け止めた。


まさか、電車というきっかけで彼女が出来るとは思わなかった。


そしていつもならしない告白も出来たんだ。


僕は電車に感謝しながら神宮さんにもう一度、


「好きだよ」


そう呟いた。




[End]


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