サイコーに不機嫌なお姫様。



もう二人してめちゃくちゃ謝った。



終始、呆れ顔だったけどみんなやっぱり残念がっていたのは俺と同じ気持ちだったからだ。



「買ってもらったのは有り難く貰おう。将来、使えるからさ」


「うん」



いつか……生まれてきてよ。



こんなにもたくさんの人が、君に会うことを楽しみにしているんだから。



俺はね、男の子でも女の子でもいいんだ。



男の子だったら王子になって将来、なお姫を助けられるだろ?



女の子なら姫が二人に増える。



どっちもサイコーじゃん♪


とりあえずもう少しの期間はなおと二人きりの時間を大切にしよう。




ね、俺だけのかわいいかわいい



――“お姫様”








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