サイコーに不機嫌なお姫様。
「後はなおに任すから。よろしくねー!!」
そう言って慶一郎はどこかに行ってしまった。
二人の中に流れる気まずい空気。
とりあえず椅子に腰かけて、俺が口を開こうとした瞬間……
巻いていたタオルでクシャクシャに拭かれる俺の髪。
い……
痛いんですけどっ!!
完璧怒ってるよぉ。
ため息まじりにドライヤーを取り出して髪を乾かしていくなお。
完全に話し掛けるタイミングを失ってしまった俺に、意外にもなおのほうから口を開いてきた。
「……今日、仕事が終わったらアパートに行くから」
鏡ごしでも俺の目を見ようとしないなお。
バカな俺でも分かるよ。
もう答えが出たんだな。
こんな状況じゃ100%悪い答えだろうけどさ。
俺……かっこ悪くても
お前とは絶対別れたくないから。
だから絶対ひかないから……
乾かし終わったところでなおは無言で去って行って、また瀬名がやって来た。