サイコーに不機嫌なお姫様。



「なんかさ……勘違いしてる?」


「は?」



瀬名はワックスを手にとって髪を無造作にちらして仕上げていく。



「俺、かわいい彼女いるから?」



……………………。



「ええ!?」



淡々とした態度でさらに続ける瀬名。



「まず、職場恋愛は禁止だし? なおは好きだけど恋愛感情は一切ないですよ?」



ま……まじで?



俺の勝手な妄想とやきもち?



思わず脱力してしまう。
超バカじゃん……俺。



「てか……瀬名さんに彼女がいることなおは知ってるんですか?」


「もちろん。俺、隠すの嫌いだから」



じゃあ、なんで喧嘩になった時になおは言わなかったんだ?



言ってくれれば、ここまで大きな喧嘩にならなかったのに。



まぁ、全体的に俺が悪い。



帰りは先に帰っててと慶一郎伝いになおから言われておとなしく帰った。



あり得ないくらい緊張していた。



なおの性格を考えたらきっと一度別れるなんて言ったら意志は固そうだから。



だから答えを出すのもこんなに時間がかかったんだ。



でも俺の意志も固いんだよ。





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