王様&王子に買われました!?
擦り切れた畳はみしみし音をたて、半透明の窓はピリピリと私の怒りを見事に表現してくれる。





私が怒っているのが、家を見るとすぐに分かってしまうくらいだ。







私の父は、どうにもならない位さいこ~うに落ちぶれた父だった。たとえば酒癖が悪いとか、家族を省みないとかはないのだけど、社会的にダメな人間だった。






就職した会社に一番早くて一時間でくびになったりとか、最低でも一ヶ月しか続かないとか・・・そうして趣味がパチンコで、全然稼げないくせにしたりする。







そのせいで、積もり積もった借金。






母は、父と私を置いてこの世をからいなくなった――――。





母がなくなったのは、当時私が幼いくて、まだ子供だったときのことだった。そんな一人娘と、不だらラナ父を置いていったのだった。
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