私の旦那様は特殊捜査官
「結の事、覚えてないのか?」


「…結ちゃんて言うのね。とっても可愛いから、

覚えていそうなんだけどな…ゴメン、覚えてない」



「…お腹の子供は?」

「そうなの、私も驚いちゃって…まだ高校生なのに、

妊娠なんかしたら、パパ驚くよね・・・」

私はそう言って、困った顔をした。


「琴美さん、まだ目が覚めたばかりですから、

ゆっくり、休んでください・・・

大河内さん、診察室にお越しください・・・

今後の事を、話しますから」

先生の優しい声に、私も秀も頷いた。


・・・その日は、様子を見る為に、そのまま集中治療室に。

そして次の日の朝、一般病棟に、移された。


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