【完】最強の男に寵愛された姫
「総長は女に捨てられてあんな卑怯な人間になった。
昔は総長のやり方は俺的にも尊敬するものだった。だから、俺は『族を抜けたい』って言った。今の総長にはついていけないって思ったから。」





彼はやっぱり人の痛みが分かる人間なんだ。





「でも、総長は俺の妹を人質にとったんだ。『妹を無事に帰してほしければ俺の言うことを聞け』って・・・大事な妹を傷つける訳にはいかなかった。ここのどこかの部屋でずっと閉じ込められてる。」





「えっ?生きてるの?」




「失礼な奴だな。人の妹を勝手に殺すな。ちゃんと確認済みだ。」





彼はそう言いながら、目を狂気に変えた。








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