【完】最強の男に寵愛された姫
そして、玲くんは話し出した。





「誠二が『女はデートしないと嫌いになるからきぃつけーや!』とか言ってたから。嫌われるのはゴメンだし、最近姫華『慎さん、慎さん』うるせぇから嫌われるのも時間の問題だと思ったんだよ。」





不安気に揺れる玲くんの瞳を見て、大好きな人にこんな顔をさせてるのは自分だと思うと私の心は締め付けられた。





何で、気付いてあげられなかったんだろう。





毎日毎日『慎さん、慎さん』って言ってた自分を殴ってやりたい。





一番身近にいる玲くんの不安にも気付いてあげられないなんて彼女失格だ。





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