空色


いつもの立ち位置に行き2人手を繋いで
電車に揺られていた


なんかこの時間幸せだなぁ
和人の隣にいるって実感するし

そう思っていると駅に着き同じ制服の
男の子が乗り込んで来た


「やっぱいつもより早い電車に乗ると
乗ってる人も違うよな」

「そおだよね!いつもは同じ学校の人
なんか乗ってこないのに」

そう言ってその男の子を見るとその男の子は滝沢君だった

「あっ、滝沢君だ!」

「えっ、」

和人もパッと振り向き男の子を見る

「ホントだ…」

滝沢君は音楽を聞いていて私達に全然
気付いていない

「ちょっと声掛けてくる!」

私はそう言って滝沢君の方に向かうと
和人が繋いでた手をぎゅっと握りしめた

それはまるで行くなと言うように…


なんでこんな事するの…
ズルいよ

私は諦めていつもの立ち位置に戻る

そしてもう一度滝沢君を見ると滝沢君もちょうどこっちを向いた

目が合い「あっ」という顔をしている


和人はそんな私達を見てはぁと息を吐いた

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