空色

滝沢君は私達の方に向かって歩いてくる

「おはうございます、優奈先輩……守山先輩」

「おはよー!」

「はよ…」

滝沢君は私達が手を繋いでるのを気付いて一瞬曇った顔をしたけどすぐ顔を戻しニヤニヤしだした

「な、なによ」

滝沢君は私の耳に囁いてくる

「ラブラブですね」

囁かれた原因もあって顔が真っ赤になった

「そ、そんな事ないもん」

「そうですか?」

「いつもの事だよ」

「ふーん」

和人はそんな会話をしている私達を見て
ムスッとしている

キィーーー

いつもの大きなカーブにかかって私は
大きく揺れた

「きゃっ」

目を開けると誰かの胸が目の前にある

「大丈夫か?」

「和人…」

「たく、気を付けろよ」

「うん。ありがとう」

「寄っかかっとけよ」

「でもっ…」

「いいから」

「うん」

和人の胸にいるとホッとする

でもなぜか昨日の滝沢君事を思い出して
しまった
あのドキドキが再び出てくる


なんで、和人にドキドキしてるんだよね?
滝沢君は違うよね…


その時滝沢君は私達を見て切ない顔をしながら握りこぶしをギュッと強く握っていた


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